ヤミ金を悪者にしてもしょうがない

新プロジェクトXを見ました

見てないシーンもありましたが、本日は2000年代にヤミ金と闘った弁護士や刑事たちのお話だったようです。

被害者は利子が100倍以上になり、どうしようもなくなって家族で心中したようです。涙なしには見られない内容でした。

ヤミ金の悪辣さ

1万円借りて100万円以上返すことになるってどういうことなんですかね?貸す側だって返せないのわかるはずなのに。

恐喝まがいの電話を繰り返し、被害者の近所にまで電話をかけたとか。

お金を借りているという引け目に食らいついてますね。手法として有効なのは理解できますが、普通はやらないでしょう。被害者のことを同じ人間とは思ってませんね。

番組的には勝訴して終了

詳細は省きますが、最終的に民事裁判の末、ヤミ金側に賠償命令が出ました。その後、弁護士さんたちがまとめ的なコメントをして終了です。

個人的に思ったこと

まず、感情的になりやすい内容でした。テレビ番組だからなのか、私の問題なのかはわかりませんが。

少なくとも、こういう時は正義中毒にならないように気を付けなければなりません。

その上で、ヤミ金を処罰するだけでは足りないことを言っておきたいと思います。

まず、ヤミ金は悪です。しかし、被害を受ける人がいるのはヤミ金だけが原因ではありません。
今回の件の原因は、下記の4つと考えます。

  1. 被害者が困窮してしまった
  2. 被害者を助けられる人がいなかった
  3. 被害者が簡単にお金を借りる方法を知ってしまった
  4. 被害者がヤミ金に非道な扱いを受けた

ヤミ金が厳しく処罰されるようになっても、なくせるのは4くらいでしょう。3も大幅に減らせるでしょうが、名前を変えたヤミ金が出てくるだけです。

この記事で話したい、足りないこととは、お金に関する勉強です。

※この記事を読んでいる方で、義務教育時代にお金に関する教育を受けた方は、ぜひコメントをください。今後の参考にしたいです。

今回の番組では、ヤミ金の厳罰化についての話と、ヤミ金への悪いイメージの流布がありました。しかし、どうすればそれを回避できるかの話がありませんでした。つまり、この番組を見て、悲しみや怒りを覚える人はいても、学習の機会にできる人は多くないでしょう。

今回の件は、被害者が亡くなったのはヤミ金のせいと言えますが(判決文では相当の責任がある旨が書かれていますが、すべての責任があるとは書かれていない点に注意)、そもそも困窮していなければ、ヤミ金ではないまともなところからお金を借りていれば、ヤミ金との契約内容を怪しむ知識があれば、あのような結果にはならなかったでしょう。

結論。騙されないためには、勉強しましょう。騙す人がいなくなるのを待っても仕方がありません。

では、おやすみなさい。

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